Google広告・Meta広告・GA4を1か所で見る方法を比べた
広告を出していて、サイトの数字も見ていると、毎週こうなります。
Google広告を開く。Meta広告を開く。GA4を開く。Search Consoleを開く。4つ開いた時点で、そこそこ疲れています。
まとめて見る方法はいくつもあって、無料でできるものもあります。ただし、どれを選んでも解けない問題が1つ残ります。 そこまで含めて整理します。
マーケティング支援SaaS「商略AI」( https://shoryaku.net ) を作っています。この記事の前半は手段の比較で、後半に自社の連携機能の話を書きます。
「あちこち見に行く」の、本当のコスト
時間だけではありません。実害は3つです。
1つ目は、続かないこと。 毎週月曜に見ると決めても、3週目には開かなくなります。作業が4回に分かれていると、そうなります。
2つ目は、期間がずれること。 Google広告は今日まで、GA4は昨日まで、Search Consoleは3日前まで。別々に開くと、比べたつもりの数字が同じ期間ではありません。
3つ目が一番やっかいで、足し合わせられないことです。
Google広告の「コンバージョン」とGA4の「キーイベント」は、名前が違うだけでなく数え方が違います。Meta広告の成果も、Metaの計測とGA4の計測では一致しません。これらを足すと、実際より大きい数字が出ます。
この3つ目は、どのツールを入れても自動では解決しません。 集める手段の話と、集めた数字をどう読むかの話は別物です。
手段を比べる
| やり方 | 費用の目安 | 向いている場面 | つらいところ |
|---|---|---|---|
| 管理画面を巡回して転記 | 0円 | 媒体が1〜2個 | 続かない。転記ミスに気づけない |
| Looker Studio | 0円 | Google系だけで足りる | Meta広告のコネクタが標準に無い |
| コネクタSaaS | 月$39前後〜 | 媒体が多い。スプレッドシートやBIへ流したい | 流し込んだ先を自分で作る必要がある |
| レポートSaaS | 月$20〜$64前後 | 毎月の定型レポートを出す | 課金の単位が各社バラバラ |
| BIツール | 数万円〜 | 社内に他のデータもあり、横断したい | 個人や小規模には過剰。作る人が要る |
| 各媒体のAPIを自前で叩く | 0円+工数 | 開発できる | 認証と仕様変更を全部引き受ける |
コネクタSaaSとレポートSaaSの価格帯は、マーケティング分析SaaS8社の料金比較で各社の公式ページを確認したときの数字です。課金の単位が「顧客数」「データソース数」「ダッシュボード数」とバラバラなので、月額だけを見て比べないでください。
まずLooker Studioを試したほうがいい
無料です。 そして、Googleが自分で用意しているコネクタに、Google Analytics、Search Console、Google広告が入っています(Googleの公式ドキュメント)。
冒頭に挙げた4つの画面のうち、3つはGoogle系です。 そこが1枚にまとまるだけでも、巡回の手間はかなり減ります。まずここを試さずに有料ツールを検討するのは、もったいないです。
引っかかるのはMeta広告です。 Googleが用意しているコネクタの一覧に、Facebook / Meta広告はありません。第三者が作ったコネクタを別途探すことになります。「Google系は無料でまとまるが、Metaだけ別問題になる」 と覚えておくと、検討が早く済みます。
今日からできる、ツールに依存しない2つのこと
期間を固定する
どの手段を選ぶにしても、比較する期間を先に決めて、それを動かさないでください。
おすすめは「直近28日 対 その前の28日」です。
- 7日は曜日の偏りが出ます。 祝日が1つ入るだけで結論が変わります
- 30日は月によって曜日の数が変わります。 土日が8日ある月と10日ある月では、B2Bの数字は自然に上下します
- 28日はちょうど4週間です。 曜日の構成が必ず同じになります
そして、媒体をまたぐときは同じ日付範囲を手で入れます。 各画面の「過去30日」ボタンは、締めの日がずれていることがあります。
足していいものと、いけないものを決める
| 足していい | 足してはいけない |
|---|---|
| 同じ媒体の中の費用、クリック、表示回数 | 媒体をまたいだコンバージョン数 |
| 同じ計測方法で数えている成果 | 名前が同じでも定義が違う指標 |
媒体をまたぐときは、合算ではなく並べます。 「Google広告のCPAは◯円、Meta広告は◯円」と横に置いて、比率で比べる。合計して1つのCPAを作らない。これだけで、判断を間違える回数がはっきり減ります。
そして、ダッシュボードは見なくなります
正直に書くと、ダッシュボードを作っても、だいたい2週間で見なくなります。
理由ははっきりしていて、数字が並んでいるだけで、次に何をするかが書かれていないからです。
- CPAが上がった。で、どうするか
- 検索からの流入が減った。季節なのか、順位が落ちたのか
- Instagramのリーチが伸びた。それは売上につながったのか
この「で、どうするか」は、集める手段を変えても埋まりません。 ここが、ダッシュボードを作った人が最後にぶつかるところだと思います。
商略AIの連携機能
前半で挙げた問題を、そのまま設計に入れています。
つなぐのは5つです。 Google Analytics、Google Search Console、Google広告、Meta広告、Instagram。すべてOAuthで、画面のボタンから連携します。アカウントIDやAPIキーを手で入力する箇所はありません。
つないだだけでは、分析対象になりません。 連携のあとに「どのプロパティを見るか」「どの広告アカウントを見るか」を選びます。選ぶまでは読みに行かないので、同じログインで見えてしまう別アカウントを勝手に読むことはありません。
トークンは、連携情報の本体とは別の場所に保存しています。 有効期限が切れる前に自動で更新し、更新に失敗したときだけ画面に「再認証が必要」と出ます。このとき、利用者の再連携で直るものと、こちら側の設定不備を、内部で別のものとして扱っています。 直らないものを利用者に何度も押させないためです。
そして、媒体をまたいだ数値は合算しません。 上に書いた「足してはいけないもの」を、そのまま実装のルールにしてあります。月次レビューでも、媒体ごとに並べて出します。
そのうえで、「で、どうするか」を出すのが本体です。 集めた数字から、今週やる施策を根拠・手順・KPI付きで出します。獲得コストが合わない施策は、その場で落とします(仕組みはこちら)。
手元のAIツールに直接読ませたい場合は、MCP経由で同じデータを引けます。Looker Studioで作った画面を残したまま、判断の部分だけこちらを使う、という併用もできます。
向いていない場合
- Yahoo!広告、TikTok、LINEを使っているなら足りません。 対応しているのはGoogle Analytics、Search Console、Google広告、Meta広告、Instagramの5つだけです
- 見た目を自由に組みたいなら、Looker StudioやBIツールのほうが向いています。 こちらはダッシュボードを作り込む機能を持っていません
- 広告セットやクリエイティブの単位まで見たいなら、プロプランが必要です。 アカウントとキャンペーン単位の分析は全プランで使えます
- ツールから広告を操作したいなら、これは違います。 連携しても書き込みはせず、広告の停止や予算変更は行いません
試すには
14日間の無料トライアルは、開始時のカード登録なしで試せます。連携は後から追加・解除できます。