SaaSの料金プランの選び方と、商略AIの3プランの違い
料金表を開いて、3つ並んだプランを見比べて、結局まんなかを選ぶ。 よくあると思います。
決めきれないのは、優柔不断だからではありません。料金表に書いてあるのは項目の有無で、それが自分に効くかどうかは書かれていないからです。
この記事の前半は、どのSaaSでも使えるプラン表の読み方です。後半で、商略AI(マーケティング支援SaaS、 https://shoryaku.net )の3プランをその読み方で説明します。
料金表を見るときの3つの見方
1. 上限が2つ以上あるときは、先に尽きるほうが本当の上限
「分析 月100回」と書いてある隣に、「クレジット ◯◯まで」のような別の上限が並んでいることがあります。このとき、実際に使えるのは少ないほうです。
AIを使うサービスでは、この形がほぼ必ず出てきます。 1回の処理の重さが毎回違うためです。データが少ない事業と、広告アカウントに何百のキャンペーンがある事業とでは、同じ「1回」でも消費するものがまるで違います。
なので、回数だけを見て比べても意味がありません。 見るべきなのは「重い処理を続けたときに何回できるか」で、そこを書いていない料金表は、回数のほうを大きく見せている可能性があります。
2. 上位プランとの差が「量」「機能」「質」のどれかを分ける
上位プランの差分を、この3つに仕分けると判断が早くなります。
| 差の種類 | 例 | 判断の仕方 |
|---|---|---|
| 量 | 回数、容量、ユーザー数 | 下のプランで使ってから決められる。 足りなくなってから上げればいい |
| 機能 | 使える / 使えない | 要否で決まる。 要らない機能なら、上げても払い損 |
| 質 | 速さ、精度、モデルの賢さ | 試さないと分からない。 無料期間はここを確かめるために使う |
一番判断を誤りやすいのが「質」です。 カタログの表では比べられないので、無料期間があるなら、量が足りるかどうかより先に質を確かめたほうがいいです。
3. 途中で変えられるか、変えたときどうなるか
契約前に確認しておくと、最初の選択が軽くなります。
- 上げ下げはいつでもできるか。 即時に切り替わるか、翌月からか
- 差額は日割りか、それとも払い直しか
- 解約したとき、期末まで使えるのか、その場で止まるのか
変えられると分かっていれば、下から始めればいいという結論になります。逆に、年契約で途中変更ができないなら、最初の選択にかける時間の価値が上がります。
商略AIの3プランは、違いが3つだけです
上の見方をそのまま自社に当てはめます。違うのは、この3つだけです。 金額はいずれも月額です。
| ライト(980円) | スタンダード(2,980円) | プロ(4,980円) | |
|---|---|---|---|
| 施策の作成・作り直しの回数 | 月10回 | 月20回 | 月25回 |
| AIモデル | 標準 | ライトと同じ標準 | 推論性能の高いモデル |
| 広告分析の細かさ | アカウントとキャンペーンまで | 左と同じ | 広告グループ、広告、キーワード、クリエイティブまで |
それ以外は全プランで同じです。
- AIチャット
- 改善提案の生成(回数制限なし。 クレジット残量の範囲内)
- 外部連携(数の上限なし。 Google Analytics、Search Console、Google広告、Meta広告、Instagram)
- MCP連携(Claude Code、Codex、Cursor、Gemini CLI から使う)
- ブログ記事・SNS投稿の下書き(チャットで「〇〇をテーマに書いて」と頼む)
- 月次レビューの生成と印刷
- 獲得コストの上限判定と、提案の確度計算(別の記事で説明しています)
ライトとスタンダードでAIモデルを変えていません。 安いプランで一番悪い出力を見せると、そのプランを選んだ人にとってサービスの評価がそこで決まってしまうためです。絞っているのは回数だけで、出てくるものの質は同じです。
「月20回」は保証ではありません
さっきの見方1を、自社にも当てはめます。商略AIにも上限は2つあります。
分析の回数とは別に、AIの利用量の上限(クレジット)があります。重い分析が続けば、回数より先にクレジットが尽きます。 連携している媒体が多いほど、広告アカウントが大きいほど、1回が重くなります。
クレジットの上限は、各プランの売上の25%をAI原価の天井として置いた数字です(原価の記事に計算を書きました)。この比率は値下げしても動かしていません。
プロの分析回数を25回にしているのも、この計算からです。推論性能の高いモデルは1回あたりの原価が約4倍かかります。 月額4,980円の原価天井で回せる典型的な分析が29回なので、表示した回数に実際に届くように25回で止めています。 「月100回」と書くことはできますが、それは4,980円では成立しません。
選び方は、3つの質問で決まります
質問1: 検索広告を出していますか
出していないなら、プロを選ぶ理由はほぼありません。
プロの差分は「広告分析の細かさ」と「モデル」です。広告のデータが無ければ、細かさの差は出ようがありません。
質問2: 広告で、キャンペーンより下の階層を触りますか
ここが分かれ目です。
アカウント全体とキャンペーン単位で判断しているなら、スタンダードで足ります。 予算配分を見て、成果の悪いキャンペーンを止める、という使い方です。
広告グループ、広告文、キーワード、除外キーワード、クリエイティブまで見て直すならプロです。 ライトとスタンダードでは、この階層のデータがAIに渡りません。「アカウント・キャンペーンの基本分析を表示しています」と画面に出て、それより下は分析の対象外になります。
競合の少ないキーワードを探す機能も、プロのみです。
質問3: 月に何回、分析し直しますか
- 週1回のペースなら月4〜5回。 ライトで足ります
- 媒体ごとに分けて見たい、施策を打つたびに見直したいならスタンダード
- プロの25回は、回数のためというより、質を上げた結果として置かれた数字です
迷ったら、ライトから始めてください
プランはいつでも変えられます。
- 上げるときは即時に切り替わり、差額はその場で日割り請求されます
- 下げるときも即時に切り替わり、払いすぎた分は残高になります
- 解約は期間の終わりまで使えます。 日割りの返金はしません
つまり、最初にプロを選んで様子を見る必要はありません。 使ってみて回数が足りなければ上げる、広告の細かい階層を触りたくなったら上げる、で間に合います。
契約前に確認すること
- 無料プランはありません。 無料で使えるのは14日間のトライアルだけです(理由はこちら)
- プロの差分は、機能が増えることではなく、見える粒度が細かくなることです。 広告を出していない事業だと、差を感じにくいと思います
- 分析回数は上限であって保証ではありません。 重い分析が続けばクレジットが先に尽きます
- 解約時の日割り返金はありません。 期間の終わりまで使えます
試すには
14日間の無料トライアルは、開始時のカード登録なしで試せます。上の「質」を確かめるための期間だと考えてください。
数字だけ先に見てみたい方には、登録不要の CSV売上診断 もあります。