商略AI

SaaSの無料トライアルは14日が基準か。8社の公式ページで数えた

更新 一次調査4分

マーケティング分析SaaS 8社の公式ページを見たところ、無料トライアルの日数を書いていたのは4社で、その4社は全部14日・カード登録不要でした。 残りの4社は「無料で試す」ボタンはあっても、日数を公式ページに書いていません。

自分は7日にしていました。書いてある側の最短の、さらに半分です。しかも、なぜ7なのかを説明できませんでした。コードには定数ですらなく、サインアップ処理の中に 7 が直接書いてあるだけです。

「1週間くらい」以上の根拠が無かったということです。14日へ延ばしました。

マーケティング支援SaaS「商略AI」( https://shoryaku.net ) を作っています。無料プランを置かず、サインアップから一定期間だけ有料相当の機能を使える形にしています。その判断そのものはSaaSの無料プランを置かず、14日トライアルに絞った理由に書きましたが、そこで決めたのは「プランではなく期間にする」までで、期間の長さは検討していませんでした。

8社の公式ページに書いてあったこと

各社の料金ページを開いて確認した内容です。(2026年9月4日時点) 価格やトライアルの条件は変わるので、実際に検討するときは各社の公式ページで最新を見てください。

サービス トライアル日数 カード登録
AgencyAnalytics 14日 不要と明記
Supermetrics 14日 不要と明記
Databox 14日 不要と明記
Swydo 14日 不要と明記
DashThis 記載なし(「Try it Free」はある) 記載なし
Whatagraph 記載なし 記載なし
Gyro-n MEO 記載なし 記載なし
AIアナリスト(WACUL) 記載なし(「無料分析」はある) 記載なし

日数を書いている4社は、期間もカードの扱いも完全に一致していました。 14日、カード不要。ばらつきがありません。

そして半分は日数を書いていません。 ここが調べてみて意外だった点です。「無料で試す」「無料分析」の導線はあるのに、何日使えるかは料金ページからは分かりません。

なぜ書かないのかは、公開情報からは分かりませんでした。 Whatagraph と WACUL は個別見積や商談が前提の売り方なので期間を出しにくいのは想像できますが、DashThis と Gyro-n MEO は価格を公開しているのに日数だけ書いていません。理由を推測して書くのはやめておきます。

確実に言えるのは1つだけです。日数を公開している4社は、全部14日で一致していた。

前回の調査から動いていた

同じ8社を前回も調べていて、そのときは「日数が分かった7社のうち6社が14日か2週間」と書いていました。今回数え直すと4社です。

差が出た理由は2つ考えられます。料金ページの表記が変わったか、前回は料金ページ以外(ヘルプや登録画面)も見ていたか。どちらなのかは確認できていないので、この記事の数字は「公式の料金ページに書いてあるもの」に範囲を限っています。

実際、価格のほうは1週間で動いていました。Supermetrics の Starter は年払い $44 → $39、Growth は $177 → $159 に変わっています。日付の無い比較表は、そう長く正しくありません。

7日では、確認までたどり着かない

日数を短くしていた前提も間違っていました。7日で足りると思っていたのは、「連携して分析結果を見れば判断できる」 と考えていたからです。

実際には、マーケティングのデータで判断材料になるのは次の順です。

  1. 広告やアクセス解析を連携する
  2. 初回の分析結果と改善案を受け取る
  3. 提案された施策を実際に試す
  4. もう一度数字を見て、変化を確認する

3と4に最低でも1〜2週間かかります。 2で止まったまま期限が切れると、利用者は「AIが何か言ってきた」までしか体験していません。

つまり14日は、横並びで決まった数字というより「試して結果を見る」の所要時間に近いのだと思います。 これは自社の商材でそう読めたという話で、8社がそう考えている証拠ではありません。

変えなかったこと

  • 無料プランは作りません
  • トライアル開始時にカード登録を求めません
  • 期限が切れたら、契約が必要な機能を共通の期限判定で止めます

変えたのは日数だけです。 延長で有料への移行率がどう動くかは、有料顧客がゼロの現時点では未計測です。

延長は1行では終わらない

日数の変更そのものは1行ですが、7 が処理と画面の文言に散らばっていたため、実際に触ったのは3か所でした。定数への集約、すでにトライアル中だった利用者の移行、LPの文言です。自社の実装で3か所だったという話で、どのサービスも3か所という意味ではありません。

まとめ

  • トライアル7日に根拠は無く、処理の中に 7 が直接書いてあるだけだった
  • 8社の公式料金ページで日数を書いていたのは4社。全部14日・カード不要
  • 残り4社は日数を書いていない。 いずれも商談や個別見積が絡む売り方だった
  • 14日は横並びではなく、「施策を試して結果を見る」の所要時間として説明できた
  • 価格もトライアルも1週間で動く。日付の無い比較表は長く正しくない
  • 変えたのは日数だけ。移行率への影響は未計測