商略AI

AIにブログ記事を書かせるなら、テーマと自分の経験を先に渡す

更新 プロダクト4分

ChatGPTやGeminiに「うちのブログの記事を書いて」と頼んだことがある人は多いと思います。返ってくるのは、文法も構成も整っているのに、自分の事業でなくても成立する記事です。読んでも「これはうちの話だ」と思えない。

原因はAIの性能ではなく、渡している情報が足りないことです。この記事を読むと、次にAIへ頼むとき、何を先に伝えれば自分の事業の記事になるかが分かります。

一般論になる理由は、AIが「あなた」を知らないから

AIは、何も渡さなければ世の中の平均的な記事を書きます。ジムの記事なら「継続のコツ」「食事の基本」、美容室なら「季節の髪の悩み」。どれも間違いではありませんが、同じテーマで検索すると同じ内容の記事が何百と出てきます。

差がつく材料はAIの外にあります。あなたが誰に向けて商売をしていて、現場で何を見てきたかです。これはAIが推測できないので、こちらから渡すしかありません。

渡すのは3つ。テーマ、読者、自分の経験

記事を頼む前に、次の3つを短く書き出してください。

  1. テーマ: 何について書くか。「体験レッスン前の不安」のように1行で
  2. 読者: 誰が読むか。「入会を迷っている30代、運動は5年ぶり」のように、1人を思い浮かべる
  3. 自分の経験・主張: 現場で見たこと、他と違う考え。「初回に体重計に乗せない。数字より続く仕組みを先に作るから」のように

3つ目が一番大事です。ここが空だと、どれだけ構成を整えても一般論に戻ります。

無料のChatGPTやGeminiでそのまま使える頼み方はこうです。

次の条件でブログ記事の下書きを書いてください。

テーマ: 体験レッスン前の不安
読者: 入会を迷っている30代。運動は5年ぶりで、ついていけるか心配している
私の経験・主張: 初回に体重を測らない。数字より「次も来られる」を優先していて、
 実際に体験の翌週に来る人が多い(数字は手元の記録で確認する)

出力:
- タイトル案を1つ
- 見出しつきの本文(Markdown、1,500字前後)
- 記事を告知するX投稿文(140字以内、記事URLは含めない)
- 本文の中で、事実確認が必要な箇所を箇条書きで別に出す

最後の「事実確認が必要な箇所」を必ず入れてください。AIは頼まれると、それらしい数字や実績を作ってしまいます。書かせない指示より、疑わしい箇所を自己申告させる指示のほうが確実に効きます。

タイトルだけ相談する、という使い方

書く前にテーマが固まっていないときは、本文ではなくタイトル案を頼むのが早いです。

「体験レッスン前の不安」をテーマにしたブログ記事のタイトル案を5つ出してください。
それぞれ、狙う読者と、その人がどんな言葉で検索するかを添えてください。

タイトル案を見て「これは自分の経験で書ける」と思えるものを1つ選び、そこで初めて本文を頼む。この順番にすると、経験のないテーマで一般論を書かされることが減ります。

毎回これを組み立てるのは、正直しんどい

3つの材料を渡す、と書きましたが、実際には事業の説明も毎回必要です。何を売っていて、誰が客で、どのブログに載せるのか。ChatGPTに毎回貼り直すのは面倒で、貼り忘れると記事の質が落ちます。

そのうえ、事実確認の項目、タグ、検索結果に出る説明文、告知用の投稿文まで揃えるとなると、記事1本のために頼みごとが5往復くらいになります。

商略AIでは、チャットで「〇〇をテーマに書いて」と伝えるだけ

商略AIは、事業の説明を毎回貼る手間を省きます。登録してある事業情報と商材を、記事を頼むたびにAIへ自動で渡します。

チャット画面の「何を相談しますか?」に、ブログ用の質問例を2つ置いています。

  • ブログのタイトルを相談する: 「〇〇」をテーマにしたブログ記事のタイトル案を5つ出して。狙う読者と検索意図も添えて
  • ブログ記事の下書きをつくる: 「〇〇」をテーマに、事業の強みと自分の経験を活かしたブログ記事の下書きを書いて

「〇〇」を自分のテーマに書き換えて送ると、次の内容が1つの返答にまとまって返ります。

  • タイトルとタグ
  • Markdown形式の本文
  • 抜粋と、検索結果向けのタイトル・説明文・スラッグ案
  • 記事を告知するX投稿文とハッシュタグ
  • 確認が必要な箇所。事業情報にない実績や数字を書かない決まりにしていて、裏付けのない箇所はこの一覧に出します

投稿先がnote、Zenn、はてなブログ、WordPress、自社ブログのどれかを伝えると、その媒体の文字数やタグの作法に合わせます。Instagramなどの投稿文も同じくチャットで頼めます。

自動投稿はしません。返ってきた下書きを読み、自分の経験の部分を確認してから、自分のブログに載せます。

テーマなしで「ネタを提案する」機能は、やめました

以前の商略AIには、テーマを入力せずにボタン1つで記事のアイデアを5件出す画面がありました。事業サイトと過去記事を読み、被らない切り口を提案するものです。

使ってみて分かったのは、何を書くか決まっていない状態でAIに出させた案は、どれも一般論になるということでした。事業サイトを読んでも、そこに書いてあるのは商品の説明であって、現場の経験ではありません。案は5件出ますが、どれも「その業種のブログならこう書く」という内容で、自分が書きたいと思えるものが出ませんでした。

記事の材料はAIの外、書く人の頭の中にあります。それを引き出さずに案だけ出しても、出発点が空のままです。そこで専用画面をなくし、テーマを持って来た人がチャットで頼む形だけを残しました。この判断の裏にある、AIに渡す文脈の考え方は個人開発SaaSの売却相場は、希望価格だけでは分からないにも書いています。

まとめ

  • AIの記事が一般論になるのは、テーマ・読者・自分の経験を渡していないから
  • 3つを渡し、事実確認が必要な箇所を自己申告させる。無料のAIでもこれで変わる
  • テーマが決まらないときは、本文ではなくタイトル案を先に頼む
  • 商略AIは事業情報を自動で渡し、チャットで「〇〇をテーマに書いて」と伝えるだけで、本文・SEO・X投稿文・確認箇所まで返す
  • テーマなしのネタ出し機能はやめた。書く人の経験なしに出た案は、どれも一般論だったから