商略AI

ブログのSEOキーワードを自社データから選ぶ方法

更新 マーケティング6分

SEOツールで候補を増やしても、次に書く記事が決まるとは限りません。検索数が多い言葉が、自社で答えられる悩みとは限らず、既存記事を直せば足りることもあるからです。

先に見るのは、自社のサイトや広告にすでに現れている言葉です。 Search Console、Google広告の検索語句、問い合わせ・商談のメモを集め、最後にKeyword Plannerで需要と競合を確かめます。

この記事を読み終えると、手元のCSVと無料のChatGPTやGeminiを使って、既存記事のリライト候補と新規記事候補を分け、根拠つきで今回の1件を選べるようになります。

4つのデータは役割が違う

最初から1つの点数にまとめず、各データが何を証明するかを分けます。

データ 分かること 分からないこと
Search Console 自社ページが、どの検索語で表示・クリックされたか 表示されていない検索需要の全体
Google広告の検索語句 広告が表示された実際の検索語と、その成果 広告を出していない領域の需要
問い合わせ・商談 顧客が自分の言葉で表した悩み 検索する人がどれくらいいるか
Keyword Planner 関連語、月間検索数、競合性、入札単価の見積もり 自社がそのテーマで信頼されるか

Search ConsoleのAPIでは、検索語とページを組み合わせ、クリック、表示、CTR、平均掲載順位を取得できます。ただしGoogleは、APIがすべての行を保証するものではなく、上位の行を返すと説明しています(Search Console APIの公式仕様)。数字がないことを、そのまま需要ゼロとは判断できません。

Google広告の検索語句レポートは、広告を表示した実際の検索語と成果を確認する場所です。ここもプライバシー保護のため、検索量が少ない語は個別に表示されないことがあります(Google広告ヘルプ「検索語句レポートについて」)。

Keyword Plannerは、候補の発見と、月間検索数・掲載費用の見積もりに使います(Google広告ヘルプ「キーワードプランナーを使用する」)。ここで出る競合性は広告主の多さであり、SEOで上位表示する難しさではありません。

最初にSearch Consoleを2つに分ける

Search Consoleから、過去28日から90日の「検索クエリ」と「ページ」を書き出します。新しいサイトは数字が少ないので、28日で何も見えなければ期間を広げます。

表を次の2つに分けます。

既存記事のリライト候補

検索語に対応する記事がすでにあり、表示されているのに十分クリックされていないものです。

  • 平均掲載順位が11〜30位で、表示が続いている
  • 10位以内にいるが、クリックされていない
  • 検索語の意図と、タイトルや本文の答えがずれている

11〜30位はGoogleの公式基準ではなく、1ページ目まであと一歩の候補を探すための運用上の帯です。表示回数が1回だけなら、順位より先に期間を延ばして様子を見ます。

10位以内でクリックされていない記事は、本文を増やす前にタイトルとdescriptionを見直します。検索した人が欲しい答えと、検索結果に出ている約束が一致しているかを確認します。

新規記事の候補

検索語に対応する記事がない場合です。ただし、言葉が違うだけで検索意図が同じなら新しく作りません。

たとえば「Google広告 月次レポート 作り方」と「Google広告 レポート 手順」は、別々のキーワードでも、同じ記事で答えられる可能性があります。タイトルの文字列ではなく、検索した人が最後にやりたいことでまとめます。

広告と問い合わせで、売上への近さを確かめる

次に、Google広告の検索語句レポートを同じ表へ足します。見るのはクリック数だけではありません。

  • コンバージョンが発生した検索語
  • 費用を使っているのに成果が出ていない検索語
  • 広告文やランディングページと意図がずれている検索語

コンバージョンがある言葉は、少なくとも広告経由で行動につながった実績があります。一方、費用だけが大きい言葉を「価値が高い」とは決められません。意図がずれて無駄なクリックを集めた可能性もあるためです。

問い合わせや商談のメモは、同じ質問を1行1件で並べます。検索数が小さくても、顧客から繰り返し聞かれるなら、営業やサポートで再利用できる記事になります。

Google広告とGA4の数字が合わない
月次レポートを毎回手で作っている
広告費と注文データをどう突き合わせるか分からない

この段階では、きれいなキーワードに言い換えません。顧客が実際に使った言葉を残すことが大切です。

Keyword Plannerは最後の確認に使う

自社データから候補を集めたあと、Keyword Plannerへ入れます。

確認するのは次の3点です。

  1. 検索需要が確認できるか
  2. より自然な言い換えや関連語があるか
  3. 競合性や入札単価から、広告主が集まっている領域か

検索数が少ないだけで候補を捨てる必要はありません。問い合わせで繰り返し出ていて、商品に近い悩みなら、検索流入以外にも営業資料や案内ページとして使えます。

Keyword Plannerの数字から広告キーワードを絞る方法は、競合が少ない検索キーワードの探し方に分けました。この記事では、検索数をテーマ選定の最終確認として使います。

点数より先に、2つの条件で落とす

データを結合したら、すぐに総合点を作るのではなく、次の2つを必須条件にします。

  1. 自社が答えられるか。 商品の仕様、社内の実測、顧客対応など、記事の根拠を示せる
  2. 読後の行動が決まるか。 読者が翌日にできることを1文で言える

どちらかを満たさない候補は、検索数が多くても書きません。そのうえで、次の証拠がいくつ重なるかを数えます。

  • Search Consoleで表示されている
  • 広告でクリックやコンバージョンがある
  • 問い合わせや商談で繰り返し出ている
  • Keyword Plannerで検索需要を確認できる

証拠が2種類以上ある候補を先に見ると、1つの数字だけに引っ張られにくくなります。証拠が1つしかなくても、既存記事が11〜30位にいるなら、費用の小さいリライトから試せます。

ChatGPTやGeminiへ渡すプロンプト

4つのデータをCSVやテキストで添付し、次をそのまま使えます。

添付したデータから、自社ブログで今回扱うテーマを選んでください。

入力は次の4種類です。
- Search Console: 検索クエリ、ページ、クリック、表示、平均掲載順位
- Google広告: 検索語句、クリック、費用、コンバージョン
- Keyword Planner: キーワード、月間検索数、競合性、入札単価
- 問い合わせ・商談: 顧客が実際に使った質問

次の順で処理してください。
1. 全角・半角、大文字・小文字、連続空白だけを正規化する
2. 同じ検索意図の言葉をまとめる。まとめた理由を書く
3. 対応する既存記事があれば「リライト」、なければ「新規」とする
4. 各候補について、どの入力データに存在したかと元の数値を表にする
5. 自社の商品で答えられるか、読後の行動を1文で言えるかを確認する
6. 上位3件だけを出し、採用しなかった理由も短く書く

入力にない検索数、CPC、コンバージョン、顧客の発言を推測しないでください。
得点だけで1位を決めず、既存記事で答えられる場合は新規記事を作らないでください。

AIに候補語を想像させるのではなく、結合、検索意図の整理、重複確認に使うのがポイントです。需要の有無は入力データで確かめます。

1回に選ぶのは1記事だけ

候補を10件保存しても、記事は増えません。上位から1件だけ選び、次のどちらかまで終わらせます。

  • 既存記事なら、タイトル・description・不足している回答を直す
  • 新規記事なら、既存記事と役割を分けて公開用の原稿を書く

公開後は同じ期間でSearch Consoleを見直します。表示が増えたか、検索語の意図が広がったかを確認し、次のリライトへつなげます。順位やクリックが動かなかった場合も、本数を増やす前にタイトル、検索意図、記事の着地点を疑います。

商略AIでできるところ

商略AIは、Google Search Console、Google広告、Google Analyticsなどのデータをまとめて確認し、根拠つきの改善施策を作れます。チャットで「Search Consoleの実績をもとに、次に記事で狙うべき検索キーワードを挙げて」と聞けば、連携済みのデータから候補を返します。書くテーマが決まったら、同じチャットで「〇〇をテーマに記事の下書きを書いて」と頼むと、登録した事業情報を踏まえた下書きになります(頼み方は別の記事にまとめました)。

ただし、この記事で説明した4種類のデータを結合し、得点1位の記事を自動公開する機能ではありません。公開前に題材と本文を確認し、広告やブログへ自動で書き込まない設計です。

14日間の無料トライアルは、開始時のカード登録なしで試せます。まず手元の数字をAIへ渡す方法は、マーケティングデータをAIと会話しながら分析する方法にまとめました。