商略AI

レスポンシブ検索広告の見出しが思いどおりに出ないとき

マーケティング3分

広告に入れたはずの見出しが、実際の検索結果では出ていない。レスポンシブ検索広告では、複数の見出しと説明文から、検索語句との関連性などを踏まえた組み合わせが表示されます。登録した見出しが毎回出るわけではありません(Google広告ヘルプ)。価格、対象者、機能など、見出しの内容によらない共通の仕組みです。単純に均等な確率でランダム表示されるわけでもありません。

この記事では、自社広告で価格の見出しが選ばれなかった例を使います。価格だから選ばれなかったと判断する話ではありません。実際にどの組み合わせで表示され、どんな検索から来た人に何を約束したかを確かめる手順です。そこまで見ると、見出しを固定すべきか、別の広告で試すべきかを決めやすくなります。

登録した見出しと、表示された見出しを分けて見る

Google広告の広告画面で、見出しの登録内容、アセットの実績、組み合わせレポートを順に確認します。

見るもの 確認すること
登録した見出し サービスの種類、対象者、得られる利益、価格などの役割が揃っているか
組み合わせ どの見出しが出ても、単体と組み合わせの両方で意味が通るか
検索語句 表示された広告が、検索した人の目的に合っているか
遷移先 広告で約束した内容が、ページでも確認できるか

自社の検索広告では、価格の見出しは登録済みでした。しかし確認した広告の組み合わせには「改善を支援」「次の一手を決める」「無料」という抽象的な説明が並び、何のサービスか伝わりにくい状態でした。選ばれなかった価格の見出しだけを直しても、表示される組み合わせ全体の分かりにくさは解決しません。

価格だけでなく、検索した人の目的をそろえる

見出しは「検索した課題」「誰向けのサービスか」「得られる利益」「価格や始めやすさ」の役割に分けて見直します。Googleも、検索語句との関連、顧客の利益、具体的な表現を勧めています(レスポンシブ検索広告のベストプラクティス)。

そのうえで遷移先を開き、見出しに書いた価格で何が使えるかを照合します。商略AIの場合、有料プランは月額980円からですが、14日間の無料体験はスタンダードプランの範囲です。詳細な検索語句や広告アセットの分析は上位プランです。広告だけを読んで「月額980円で詳細分析まで使える」「無料体験で全機能を使える」と受け取られる文面は避けます。

特定の見出しを伝えたいときの2つの選択肢

1つは、必ず伝えたい見出しを特定の位置へ固定する方法です。ただし固定すると、表示できる組み合わせが減ります。Googleは、すべての広告で伝える必要がある文言は見出し1・2または説明文1へ固定できる一方、通常は固定しすぎないよう案内しています(見出しの固定に関する説明)。価格を伝えたい場合も、どの位置に固定するかを確かめ、説明文や遷移先と内容を揃えます。

もう1つは、現在の広告を残し、伝えたい内容を明確にした広告を同じ広告グループへ追加して比べる方法です。自社では価格と利益を軸にした広告を追加し、2つの価格表現を見出し2へ固定しました。広告ごとに流入識別子を分け、元の広告は残しています。ただし広告の配信量が均等になる実験ではありません。

どちらを選ぶ場合も、見出しの数や「広告の有効性」の点数を結果の代わりにしません。Googleはこの評価を広告作成時のフィードバックと位置づけ、広告ランクやオークションの勝敗を決める指標ではないと説明しています(広告の有効性について)。

少ないクリックから勝敗を決めない

自社で価格型を追加した翌日の確認では、価格型は55表示・2クリック、元の広告は17表示・0クリックでした。2クリックの検索語句は「ai マーケティング」と他社名で、Google広告の改善を探す人に価格が響いたとは言えません。両広告のコンバージョンは0でしたが、登録完了のタグがGoogle広告側で受信されたかも未確認でした。

さらに、後から広告文と広告グループを変更しています。変更前後の表示やクリックをひとまとめにして、価格型が勝ったとは判定できません。比較するときは変更日を区切り、対象の検索語句、広告別の表示とクリック、登録開始、登録完了を同じ期間で確認します。計測が未確認なら、先に完了地点でのタグ受信を確かめます。

ChatGPT・Geminiで広告文を点検する

広告文を見直す前に、次を貼って確認できます。検索語句や実績が無い欄は「不明」と書き、数字を補わせないでください。

次のレスポンシブ検索広告を点検してください。

商品・対象者・価格とプランの範囲:
広告グループの主な検索語句:
登録した見出しと説明文:
実際に表示された組み合わせ:
広告別の表示・クリック・登録完了(同じ期間):
遷移先の見出し・価格・無料体験の説明:
登録完了タグの受信状態:

1. 組み合わせだけで、誰の何の課題を扱うサービスか分かるか
2. 価格や無料体験が、遷移先で使える範囲と一致するか
3. 毎回伝える必要がある見出しは何か。固定するなら組み合わせが減る不利も示す
4. 元の広告を残して別広告で試すなら、変える仮説を1つに絞る
5. データ不足なら勝敗を保留し、次に見る指標を挙げる

入力にない成果や比較優位は作らないでください。

商略AIでは、Google広告の見出しや遷移先の事実、検索語句を照らし合わせて改善案を検討できます。広告設定は自動では変わりません。対応する変更は、内容を確認してから1件ずつ適用します。まずはGoogle広告の分析機能で、広告とページの約束がそろっているかを確認してください。