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LINE公式アカウントのCRM活用|リピート配信の設計手順

マーケティング4分

LINE公式アカウントのCRM活用は、顧客の属性や興味関心を整理し、必要な案内を出し分けて継続利用につなげる取り組みです。自動配信を増やす前に、誰へ、どの情報を、何をきっかけに届けるかを決めます。

この記事では、CRMオプションの位置づけ、契約で異なる実行条件、フォームとタグを使う設計、配信開始前の確認と評価方法を紹介します。

CRMオプションでできること

LINEヤフーは2026年6月23日、LINE公式アカウントのCRMオプションの提供を開始しました。顧客情報の取得・管理、情報に応じた配信、オートメーションを管理画面で扱う機能です。提供開始の公式発表

フォームで集めた情報やタグを、配信の出し分けに使えます。ただし、CRMオプションを契約すれば、来店・予約・購買のデータが何でも自動で入るわけではありません。利用できるデータと条件は確認が必要です。

CRMオプションは有料です。申し込みには管理者権限、認証済みアカウント、ビジネスマネージャーとの接続・認証などの条件があります。ほかのオプションとの契約関係も含め、申し込み条件の公式マニュアルで自分のアカウントを確認してください。

最初は、顧客が次に迷うことを選ぶ

リピート配信は、値引きだけに限りません。購入後の使い方、次の選び方、予約方法など、継続するために必要な情報を考えます。

顧客の状況の例 次に届ける情報の例 必要な記録
商品の使い方を知りたい 正しい使い方と問い合わせ先 購入後フォームの回答など
別の商品にも関心がある 違いと選び方を説明するページ 関心のある商品を示すタグ
次回の利用条件を確認したい 予約・利用の手順 フォームの回答や相談内容

これは配信企画の例です。顧客の記録がない状態で「その人は買ったはず」と決めて送るものではありません。フォームの自己申告と、販売管理にある実際の購入も区別します。

フォーム・タグ・配信の関係を整理する

まずは「何を知れば、案内が変わるか」を決めます。使わない質問を増やさず、配信に必要な回答だけを集めます。

たとえば、購入後に「知りたい情報」を聞き、使い方に関心がある人には説明ページ、選び方に関心がある人には比較ページを案内する設計が考えられます。回答に応じてタグを付ける設定はフォーム側で行い、オートメーションの実行条件と混同しないようにします。CRM機能の公式説明

タグ名は、担当者が見て意味を理解できる形にします。「大切な顧客」のような曖昧なタグより、何の回答や記録をもとに付けたかを決めておくと、配信対象を確認しやすくなります。

オートメーションの条件は契約ごとに確認する

2026年10月7日更新の公式オートメーションマニュアルでは、利用できる実行条件は商品プランで異なると説明されています。来店・最終来店日を使う条件はレストランオプションまたはBeautyオプションなど、対応する契約が必要です。

メッセージを送れるのは友だちになっているユーザーです。また、同じ条件の設定が複数あると重複して実行されるため、似た配信計画をまとめて点検します。

以下は、設定画面を開く前の配信計画テンプレートです。

配信名:
顧客が次に知りたいこと:
その状況を判断する記録:
契約中の機能で使える実行条件:
絞り込み条件:
実行タイミング:
送る内容と案内先:
同じ人に届くほかの配信:
配信後に確認する成果:
停止・見直しの条件:
設定を確認する担当者:

手動の対応で十分な配信まで、自動化する必要はありません。条件を正しく記録でき、同じ案内を繰り返す場面から選びます。

下書き保存とテスト配信で確認する

公式の操作では、「顧客管理」の「オートメーション」から作成し、実行条件、タイミング、絞り込み、アクションを設定します。下書き保存で確認を進め、内容を点検してから利用開始します。操作の公式マニュアル

配信前には、次を確認します。

  • 対象者が存在し、意図した条件に当たるか。
  • 案内先をスマートフォンで開き、次の行動へ進めるか。
  • 価格や利用条件が、リンク先と一致するか。
  • 他の一斉配信・自動配信と内容が重複しないか。
  • テスト配信で、文面とリンクを確認できたか。

設定を停止しても、すでに条件を満たした処理が実行される場合があります。また、停止中に発生した条件は、再開後にさかのぼって実行されません。停止・再開の挙動も、同じマニュアルで確認してください。

開封とリピート購入を分けて測る

開封されたこと、ページを見たこと、予約・再購入したことは別の成果です。まず配信の実行状況を確認し、案内先の行動や販売記録へつなぎます。

見るもの 分かること
実行・配信の記録 設定した条件が動いたか
開封・クリック 情報へ反応したか
予約・購入の記録 次の利用へ進んだか
配信・特典などの費用 継続施策として採算が合うか

クリックだけで再来店したと判断せず、自社で確認できる販売・予約記録を使います。配信前後の差には、季節性やセールの影響も混ざるため、増分を断定しません。マーケティング施策の振り返り手順で、観測と仮説を分けられます。

ChatGPTやGeminiには、配信計画テンプレートを渡し、「必要な記録の不足」「重複して届く条件」「文面と案内先の約束の違い」を点検してもらえます。顧客名や連絡先を渡す必要はありません。

まずは一つの顧客の状況と、それに応える配信を決めます。商略AIのチャットでも、事業条件をもとにリピート施策を相談できます。LINEの顧客データの同期やメッセージ配信には対応していないため、設定と配信はLINE公式アカウントの管理画面で行います。