AI対話型広告とは?Agent iへの出稿条件と準備
AI対話型広告は、AIとの会話で具体化する関心や条件に関連して表示される広告です。この記事では、国内で配信が広がるAgent iを例に、広告主が利用できる条件と、開始前に整える情報を説明します。
Agent i専用の配信先を自分で選び、必ず表示させる設定ではありません。まずは対象の広告へ出稿できるかを確認し、広告と購入・問い合わせ先の説明をそろえます。
Agent iで対象になる広告と、配信条件
LINEヤフーは2026年9月1日、Agent iの対話に関連する広告配信の拡大を発表しました。検索連動型ショッピング広告は8月31日から配信を拡大して課金を開始し、ディスプレイ広告(運用型)は一部ユーザーへの配信と、7月23日からの課金開始が案内されています。公式発表
同発表では、対象のショッピング広告またはディスプレイ広告へ出稿できる条件を満たす広告主が対象です。ただし、広告主がAgent iを配信先として個別に指定することはできず、配信条件に応じて表示される可能性があると説明されています。
したがって、準備の順番は次のようになります。
- 自社の商品・サービスで利用する広告種別と出稿条件を確認する。
- 広告、商品情報、LPの掲載内容を照合する。
- 利用するキャンペーンの予算と成果計測を確認する。
- レポートで識別できる掲載面と、集計の範囲を確かめる。
専用の入札設定や専用レポートがあると決めつけず、現在の管理画面と公式案内を基準にします。
有料広告と、AI回答への掲載を分ける
Agent iのヘルプでは、広告はAI回答から独立して表示され、ラベルや枠で区別されると説明されています。また、利用者の質問と回答の内容は広告主へ共有されません。広告表示の公式ヘルプ
「広告で表示された」と「AIが自社を回答に取り上げた」は、確認するものが異なります。
| 接点 | 担当者が準備するもの | 確認する結果 |
|---|---|---|
| 有料広告 | 出稿条件、広告・商品情報、案内先、予算 | 媒体で観測できる配信・クリック・成果 |
| AI回答での参照 | 正確な公開情報と、疑問に答える説明 | 確認できた参照状況と、自社への訪問 |
| 自社サイトでの購入・問い合わせ | 販売条件、申込手順、成果計測 | 購入、有効な問い合わせ、キャンセル等 |
広告のクリックが増えたことを、AI回答での推薦が増えた証拠にしないようにします。商品情報の準備は、エージェンティックコマースと商品データの点検でも確認できます。
会話で出る疑問を、広告とLPの説明へつなぐ
会話の文脈に合う広告を準備する際は、自社に実際に寄せられた質問や、購入前の比較条件を材料にできます。以下は広告内容を点検する編集用の表で、Agent iの配信ルールを再現したものではありません。
| 購入前の疑問の例 | 広告で確かめる説明 | LPで確かめる情報 |
|---|---|---|
| 希望する場所で利用できるか | 対応地域を正しく伝えているか | 地域、利用できない条件、確認先 |
| 自分の用途に合うか | 用途と対象者が伝わるか | 仕様、対応範囲、比較の材料 |
| いつまでに使えるか | 納期の約束に根拠があるか | 在庫、発送・提供の条件 |
| 全体でいくらかかるか | 価格表示の条件が分かるか | 追加費用、送料、契約条件 |
| 申込後に何をするか | 次の行動が明確か | 購入・予約・問い合わせの手順 |
まず一つの商品について、答えが広告とLPで一致するか確かめます。AI向けの文章を別に足すより、既存の広告が約束している内容を実際の販売条件とそろえるところから始めます。
AIへ整理を頼む場合も、利用者の会話を取得できる前提は置きません。自社が保有する、個人情報を除いた質問と確認済みの商品情報を渡します。
購入前の疑問に答えられる広告とLPを準備します。
商品・サービス:
確認済みの価格、地域、納期、利用条件:
実際に受けた質問(個人情報を除く):
現在の広告文・商品情報:
LPの本文:
出力:
- 購入前の疑問と、入力情報だけで答えられる内容
- 広告とLPで食い違う説明
- 確認が必要な条件と、担当者への質問
- 確認済み情報だけを使った説明の修正案
Agent iの会話内容や配信結果を推測しないでください。
回答への推薦や広告の表示を保証する表現は使わないでください。
成果は、確認できる配信から購入までつなげる
効果を見る前に、対象の広告種別で、Agent iへの配信をどこまで識別できるか確認します。掲載面が分けられない集計では、キャンペーン全体の成果をそのままAgent i専用の成果とは扱えません。
次の記録を用意します。
- 媒体:期間、費用、表示、クリック、取得できる掲載面の内訳。
- 自社サイト:着地ページ、広告からの流入として識別できる範囲、申込や購入。
- 事業:有効な問い合わせ、受注、キャンセルなど、実際の成果。
- 変更履歴:価格、広告、商品情報、LP、予算を変えた内容。
広告費と問い合わせが同時に増えても、新しい掲載面だけが原因とは限りません。分けられない部分は未観測として残し、広告全体の費用と成果を先に評価します。後日の受注を成果へ結びつける考え方は、オフラインコンバージョンの始め方で確認できます。同記事の設定手順はGoogle広告向けなので、LINEヤフー広告の実装は対応する公式仕様で確認してください。
最初の作業は、対象広告の利用条件を確認し、商品一つの広告とLPを点検表へ並べることです。商略AIのチャットでは、入力した広告の集計と事業情報をもとに、案内内容や成果の見方を相談できます。LINEヤフー広告の自動連携はないため、確認に使う集計は手元で用意します。